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新着情報_【高校3年生】 高野山慰霊塔を参拝しました。

【高校3年生】 高野山慰霊塔を参拝しました。

[投稿日:2022年04月28日]
4月28日(木)、高等学校3年生が、春季校外学習として高野山にある「甲子園学院物故者慰霊塔」を参拝しました。
この慰霊塔は昭和63年、校祖久米長八先生ご生誕100年の記念事業として建立されたものです。

新緑の山並みと柔らかな日差しの中を走り抜け、バスが高野山に入ると、唐突に道の両側にたくさんの寺院群が現れます。
すると、おそらく最後の数枚であろうしだれ桜の花びらがフロントグラスに舞い下りました。
それは春がいつも少し遅れてやってくるこの地からの歓迎のしるしだったのかもしれません。

慰霊塔参拝は、八十余年におよぶ学院の歴史を振り返り、それを支えてこられた先達の遺徳を偲ぶ機会です。
そしてそれは、「自分自身もやがて歴史の一部分になっていく」ことに生徒たちが気づく「はじめの一歩」でもありました。

また、日本仏教の聖地であるこの地は、多くの先人が学び、鍛錬に励んだ場所です。
その神聖な空気からいただいたエネルギーで、生徒たちは自己実現への思いを新たにしていました。

新型感染症拡大防止のため、今回の校外学習も、バス内での静粛、おやつの制限など、さまざまな制約を課さざるを得ませんでした。
伝統的に行われてきた金剛三昧院での精進料理の賞味も見送りました。

しかしそんな中にあっても、生徒たちは現実にきちんと向き合いながら、存分に楽しみ、学びを深めていました。
この行事の持つ「内なる仕掛け」は75期生にもしっかり働いていたように思います。